こんにちはパパはKSEです。
昨日、60回目の富士登山をしてきました。この残雪期に行くと毎回思う事があります。
遠景から残雪状況が想定しずらい事です。
遠方から富士登山に来られる方などは、毎年の状況が分からないと思います。
昨日登った富士山の外観、富士宮口からの外観、実際に行ってみたときのギャップをご案内します。
しかし、ここで案内するのは残雪量により、登頂必要時刻や覚悟(メンタル)の目安を伝える為です。
アイゼンやピッケルの必要の有無ではありません。
基本的に10本アイゼン(もちろん12本でもOK)、ピッケルは必携です。
稀に4・6本アイゼン、ピッケルレスの方を見ますが、批判を恐れずに言うと準備不足です。
仮にその前日に登頂された方でも、翌日には状況は違います。重たい水分を含んだ雪が夜の気温次第でアイスバーンになる事も十分に考えられます。アイスバーンの斜面の可能性がある場所ににアイゼン、ピッケルを持たず行くのは大変危険です。皆さんの安全の為にもアイゼン、ピッケルは必携です。使わなかった時はそれだけの事です。
さて、本題に戻します。
先ずは昨日の富士山の外観です。写真は富士山スカイラインの起点、陸上自衛隊東富士演習場付近から撮影しました。
ここから見るとかなり雪が残っている様にも見えます。ですが、富士宮口から登るルートはこの写真の左端の縦に伸びる雪渓が富士宮口のルートで、ここから見るのと実際に行ってみるは大違いです。
この写真の富士山を東南東から捉えた写真です。右側に見えるのは北よりで陽が当たらないので雪解けの進行が遅いです。
写真右側が須走口、吉田口のルートと思って頂ければ間違えないです。
今回紹介する富士宮口は富士山南側斜面にあるので雪解けの進行はより早いです。富士スカイラインからの写真はこちらです。
この写真からだと逆に全く雪が残っていない様に見えます。
より富士宮口に接近すると雪は減ります。と、言うよりほぼない様にも見えます。
5合目からの写真はこのようにほぼ雪など見当たりません。
実際の登山道もスタートはこんな感じです。
新7合目から8合目の雪渓を上から撮りました。登山道では無いので問題ありません。
8合目直前につららがありました。気温は低いのが伝わると思います。
8合目から雪渓が現れますが、登山道は9割近く露出してます。
9合目から9.5合目の胸突山荘も7割近くは登山道が露出してまいた。ここまではアイゼン、ピッケルレスで問題ありません。
9・5合目の胸突山荘でアイゼン装着です。
斜度もしっかりあるのでもちろんピッケルも必要です。万が一の滑落に備えます。
上の写真は胸突山荘手前からです。
そして山頂手前の鳥居、浅間大社正面の写真です。
浅間大社は吹き溜まるので毎年かなりの残雪があります。
鏡池から剣ヶ峰です。
火口への滑落事故は度々あります。ほぼ間違えなく剣ヶ峰からの滑落だと思います。そこ以外は落ちようが無いからです。写真でもわかりますが、剣ヶ峰付近はかなり斜度があり、滑ったら停まらないと思います。
まとめ
富士山はご存じ日本で最も高い山です。故に日頃、私たちが生活してる所と違う世界です。
残雪状況は遠景からでは完全に確認できませんが、予測する事はとっても大切です。
予測する事で登山に掛かる時間が想定できます。それが予測出来るだけでもメンタルの負担は相当量軽減されます。そのメンタル軽減を目的としています。
アイゼン、ピッケルの有無を確認頂く物ではありません。アイゼン、ピッケルは必携です。皆さんが快適な登山をするためのお手伝いが出来れば何よりです。
以上、参考にして頂ければうれしいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、、また。
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