皆さんこんにちは、パパはKSEです。
5月2日に富士登山に行ってきました。
私自身としては61回目の富士登山です。
4月から11月まで富士登山経験がありますが、レベル感としては初心者に毛が生えた程度のレベルです。
が、だからこそ分かる初心者の不安。
そんな不安、不明な点等を解消できる様、解説します。
所要時間 約6時間(登り片道)
必要アイテム 10本爪以上のアイゼン
ピッケル
厳冬期と同等の防寒着
登頂する為のコツ 可能な限り早く行く
登りは雪を歩かない
下はシリセードで下る
山頂でご飯を食べない
地形を把握しておく
以上を解説します。
先ず、この記事では残雪期の富士登山を推進する記事ではありません。
もし、自分の体力や装備が適さないのであれば、おすすめはしません。
なかには亡くなる方もいらっしゃいます。怖いなと感じたら登らない、または直ぐに撤退する事をおすすめします。
では、解説します。
所要時間、約6時間(登り片道)
当然、人により登頂にかかる時間はかなり、差があります。私自身は一般的な登山を愛好する40代相応の体力だと思います。
若い頃はもっと早く登れてましたが、どんどんコースタイムが遅くなっています。また、雪の残り具合でも、タイムは大きく変わるので、少し計算し難いですが、余裕をもってタイムスケジュールの管理をしましょう。
必要アイテム、10本爪以上のアイゼン、ピッケル、防寒着。
10本爪以上のアイゼン
出来るだけ爪が長い方が良いと思います。
モンベルのストアでも10本の軽アイゼンと普通のアイゼンがあります。違いは爪の長さです。個人的には普通のアイゼンを推進します。
ピッケル
特に雪が凍っている時に万が一滑ってしまうと、ピッケル以外止める手立ては有りません。つまり、必須です。
また、富士山は独立峰なので強風に見舞われる事も多いです。耐風姿勢を取る事も無いとは言えません。耐風姿勢にはピッケルが必須となります。
耐風姿勢は少しオーバーかも知れませんが、風でバランスを崩しす事は十分に考えられます。滑らない事が最も重要ですが、滑った時の備えにピッケルは必須です。
厳冬期と同等の防寒着
残雪期、春先とは思えない程寒いです。
今年は山頂付近の気温がマイナス13度でした。それに加えての強風です。体感気温はマイナス20度以下だと思います。
ちなみに去年も残雪期に登ろうしましまが、山頂付近の気温がマイナス20度、瞬間最大風速20メートルと某山の天気のサイトに出ていたので、断念しました。
ちなみに、前回登頂した時はタイツ、ピステ、フリース、ダウンを着て登りました。が、風が吹くとそれでも寒いと感じました。
気温と風速を見て、さらにもつ一枚の上着くらいで丁度良いと思います。
登頂する為のコツ
可能な限り早く行く。
当たり前の話なんですが、そうもいかない事情があります。
富士山スカイラインが冬季通行止めが解除されても、しばらくは8時から17時の開通で、夜間は閉鎖されています。
つまり、最速でも8時半位がスタートとなります。
事前にトイレ、着替えを済ませて、通行止め解除後に5号目到着と同時に登る準備を済ませておきましょう。
登りは雪を歩かない
雪の上を歩くと歩速が出ないので、出来るだけ石の上を歩きます。
雪の上を真っ直ぐ登る人も多数います。しかし、この記事を読んで頂いている方は、初心者さんだと思うので、無難に石の上を歩きアイゼンの着用は出来るだけ遅いほうが体力的にも楽ですし、速くもあります。
下はシリセードで下る
シリセード、要するに雪の上をお尻で滑り降りる事です。ピッケルを使ってブレーキを掛けながら下ります。
歩行に比べて圧倒的に速くて楽です。
時間短縮の為にもシリセードで下りる方が良いとともいます。
ただ、気持ちよく下っていくと、自分の位置を見失う事があります。何合目のどの辺りを下っているのか把握しておく必要があります。
私自身は山小屋を基準にして自分の位置を把握してます。
山頂でご飯を食べない
これも時間短縮の為と山頂が寒すぎて休憩を取るには不向きな事が多々有ります。
少々お腹が減りますが、ピーナッツ等の行動食で飢えを凌ぎます。
時間に余裕があり、寒さに耐えられるならば山頂でのご飯も良いと思います。むしろ、最高の食事ですよね。
地形を把握しておく
シリセードで下ると少し被りますが、これも大事です。
主に雪渓が3本あります。下から6合目から新7合目の雪渓、新7合目から8合目の雪渓、8合目から山頂までの雪渓です。
下っては横にスライド、次の雪渓をまた下るという様に下ります。
時間が経つほど下の雪渓から雪解けしていくので、登りながら雪渓の位置を見ておくと良いでしょう。
まとめ
残雪期の富士登山は人も少なく、暑い中の登頂でもなく、夏場に比べると快適な所も沢山あります。
反面、アイゼンやピッケルが必要であったりと、技術面、体力面で高いものを要求されます。
冒頭でも書いた様に、この時期の富士登山を推奨している訳ではありません。
行くと決めた人の不安や準備不足にならない様に事故を避ける為に活用して頂ければ幸いです。
以上、参考になれば嬉しいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、また。
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